富山のシステム開発・Web制作会社

メタバースとWEB3.0について

今回は、WEB3.0メタバースについて話していこうと思います。
コチラのワードも、人によってイメージしている内容が違う、まさにバズワードです。
バズワードについては前回の記事で書いていますので、気になる方ぜひみてください。
バズワードとは >>

WEB3.0について

最近やたらとWEB3.0という言葉を聞きますが、実はイーサーリアムの創設メンバでもあるギャビン・ウッド氏が2013年にWEB3.0の話をしています。
あまり知られていませんが10年前からあった話なのです。
では、10年経った今、どれだけ進んだかといいますと、全く進んでおらず、未だにWEB3.0は明確に定義されていません。
とは言ってもコレで終わると、ブログが終わってしまうので、今の所、話しされている内容をまとめます。

まずは、歴史を振り返る

WEB3.0を知る上で、WEB1.0とWEB2.0を知ることは大切なので、簡単に説明させていただきます。
【WEB1.0】閲覧のみの静的ページ
1990年〜2000年がWEB1.0の時代でした。この頃は、HTMLという言語で書かれた情報をブラウザ上に表示して、ユーザーは必要な情報を取得するだけでした。
【WEB2.0】相互のコミュニケーション
2000年〜現在に至るまでがWEB2.0です。WEB2.0になると、情報を見るだけではなく、その情報に対して意見したり賛同したり、コミュニケーションを取れるようになりました。
ソフト面の変化だけではなく、スマートフォンなどが登場して、ハードも劇的に進化したことで、利用者も一気に増えました。

現段階で言われているWEB3.0

まずは、下記の内容が現段階で言われているWEB3.0です。
・GAFAに代表されるビッグテック企業のコントロール外にあること
・分散型のネットワーク(ブロックチェーン)を基盤にしていること
・検証可能性、所有権、経済インセンティブがある
これだけ聞いても何のことか分かりませんよね。

上記のことからも、WEB3.0はビットコインの影響をかなり強く受けています。
影響を受けているのは2点でディーセントライズという考え方と既存のビックテックの崩壊という考え方です。
この2つを理解しないとWEB3.0は理解できません。

ビットコインに影響を受けているWEB3.0

まず、ディセントラライズドという考え方から説明します。
ディセントラライズド(非中央集権)から考えると難しくなるので、対義語の中央集権から説明させていただきます。
中央集権とは、既存の国家のようなものです。ちゃんと政治家や、警察がいてルールを決めてくれて、運用してくれる。権利を持っている人が中央にいてしっかりと世の中を回してくれることをいいます。
では、非中央集権は、特定の人が管理しない世界のことをいいます。
ビットコインを知らない人からすると理解しづらいと思いますが、ビットコインがまさに非中央集権だったのです。

ビットコインのイノベーションはいくつもありますが、中でも際立っているのが非中央集権が成立したことです。
誰も管理していないのに59兆円もの価値が担保されているんです、普通に考えてすごいですし、意味がわからないですよね。
円やドルなど流通している通貨は、それぞれの国が保証することで、価値を担保しています。
また、日銀や中央銀行などの機関が流通などを管理してくれるおかげで安心して利用できます。
コレが今までの常識でしたが、ビットコインはこれら価値を担保する国や流通を管理する人がいなくても成立しまったのです。

ディセントラライズドの説明が長くなりましたが次はビッグテックからの離脱について説明します。
コチラの説明は簡単で、先程の、ディセントラライズドの説明で国や銀行など国家単位のルールも打ち破れることが実証されたので、
この枠組を使って、既存のビックテックからも離れて、自由に新しいビジネスモデルを作れるよねというものです。

妄想のようなWEB3.0

WEB3.0とは、IPアドレスやWWWやグーグルやAPPLEはたまた国のルールにも縛られず、自由に活動できる別次元の世界を作るということです。
どうですか^^こんな世界来年来ると思いますか(笑
私は、こないと思います。

ではなぜ、今こんなに注目されているのか。
それは2つ要因があります。
1つ目は、ビットコインをはじめとする仮想通貨が上手く行ったことです。
仮想通貨でとんでもない富を得た人が、半ば中毒的に次の新しい世界を求めているのと、技術的にもディセントラライズドが成立してしまったことで、可能性が出てしまったこと。
2つ目は、ビックテックが資本と市場を圧倒的に取ってしまい、今から逆転することが難しくなってしまったので、新しい企画を作らざるを得なくなったことです。

こんな理由で新しい世界なんかできません。WEB1.0からWEB2.0への進化は、人々が求めて進化しました。
ただ、今のWEB3.0への進化は、かなり歪んでいて、ある一定の人の願望でしかなく、皆が求めているものではないです。
だって、私はAPPLEのiPhoneに不満はないしgoogle mapも毎日使っていてとても便利です。コレを無理やり変えることはできないと思うからです。

WEB3.0はいつか来ますが、今ではないし、今の形でもないと思います。

メタバースについて

今更、メタバースに注目が集まっていますが、10年前からメタバースは存在していました。
何も、クソ思いVRゴーグルを付けて会議をすることだけが、メタバースではないです。みんな大好きフォートナイトもどうぶつの森もFFも全部メタバースです。

ではなぜ、今注目されているかと言うと皆さんも御存知の通りMeta(旧facebook)がメタバース事業に1兆円ものお金を投資したからです。
この発表を受けて、多くの企業がVRゴーグルやソフトウェアの開発、コンサルティング事業など活発に動き始めました。
企業だけではなく、個人でも、今からはメタバースだと言って重たいVRゴーグルを10時間もかけて実体験を始める人も増えています。

でも、よく考えてください、あんなに重たいヘッドディスプレイをかけて会議をしたいですか?
zoomで十分じゃないですか。

メタバースがこない理由

メタバース信者の方は、「APPLEが最新のヘッドディスプレイを発表する!」などと楽観的にメタバースが広がる理由を話すのですが、よく考えてください、日本で初めてSoftbankがiPhoneを販売してからスマートフォンが一般的に普及するまでどれだけ時間がかかりましたか。
携帯からスマホに変わるだけでも5年以上かかったことを考えると、3D空間に人を移すのは、それ以上時間がかかると思います。

また、Metaがメタバースに投資した理由も、可能性があるからではなく、facebookは会員数が減り始め、頼みの綱のInstagramもz世代が利用しないことから既存事業の成長が止まることが分かっていたし、ティックトックや新しいサービスの勢いに押されて、新規事業を始めざるを得なくなり投資したのです。
今、一番人気があるメタバースはフォートナイトだと思いますが、コレは、プラットフォーム(ハード)がいいから売れているのではなくコンテンツ(ソフト)が面白いから売れているのです。どうぶつの森だと、たしかにスイッチ(ハード)もいいけど、コンテンツ(ソフト)が面白いから、社会現象になるまで売れたと思います。
今、Metaが開発しているのはプラットフォーム(ハード)です。ではそのプラットフォームで何をするんですかね??

また、今のメタバースでは欠陥的に売れない理由として、決済機能がついていないのです。
真剣にメタバースをマネタイズするのであれば、お金を生み出さなくてはいけないのに、それが今ないんです。

他にも、メタバースがこない理由をあげると切りがないです。
ここで話しているメタバースとは、今、皆が必死に作り上げようとしている重たいゴーグル付けて仮想空間で皆と出会ってミーティングしてみたいなメタバースです。
ゲームなどのメタバースは10年前から成立していて、しっかりとマネタイズされていいます。

理想のメタバースは、いつ来るのか

メタバースの技術は、すごいと思います。ただ、メタバースだけでは、先がないのも事実です。
私が考える世界は、アバターのように人類がゲノム(肉体)を捨てたときメタバースが普及すると思います。

イーロン・マスクやアマゾンが研究している脳みそにチップを指して、コンピューターと人間をつなぐ実験をしています。
人間の思考をそのままコンピューターに移せるようになったときに初めてメタバースが活躍すると思います。

それまでは、ゲームで使われるのが関の山です。

まとめ

WEB3.0もメタバースも10年以上前からあります。
今盛り上がっている人は、しっかりと学んだほうがいいです。
何も勉強しないで、動画や、ネットニュースの記事をつまんで、知った気になっている人が盛り上がっているに過ぎません。
しっかりと本質を捉えて、自分で考えることが大事だと思います。

コレも前回話したまさにバズワードです。流行している言葉は、何かを広めたい人や物を売りたい人が使っているだけです。
今後は、更にバズワードが出てくると思いますので、飛び乗る前に勉強して考えることが必要です。
バズワードに関しては、前の記事でも書いていますので、気になる方はぜひ見てみてください。
バズワードとは >>

長い記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事を書いた人
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